郷土料理や特産品を 味わう
奄美群島には沖縄や鹿児島とは違う独自の郷土料理があります。島ならではの特産品も島の気候や土地に合わせたユニークなものがたくさん!ここではその中から島を訪れたら食べてみたいものを一部ご紹介します!
郷土料理
鶏飯(けいはん)
年中食べられる奄美群島の郷土料理。ほぐした鶏肉、干ししいたけ、錦糸卵、パパイヤ漬け、ネギ、ノリなどをごはんの上にのせて、鶏ガラからとったスープをかけて食べます。あっさりしていてとても食べやすく老若男女問わず好まれています。鶏飯は、その昔に薩摩藩の支配下にあった頃、役人たちをもてなすための料理としてつくられていました。今では一般家庭だけでなく専門店やフリーズドライなどもあり、鹿児島県では学校給食でも人気のメニューです。
油そーめん
豚肉と野菜とそうめんを炒めた郷土料理。炒める際に出汁をいれるのが特徴です。
鶏飯のスープの出汁を入れたり、魚介のだしを入れたりお店や家庭によって味が違うのも魅力です。八月踊りの際に欠かせない郷土料理の一つとなっています。
トビンニャ
チャンバラ貝、ティラダ貝などとも呼ばれる巻貝です。適度な弾力と、噛めば噛むほどあふれてくる香ばしい旨みが特徴で、塩で茹でて食べるのが一般的です。
ニャとは方言で貝のこと。ツメを使って砂の中を飛び跳ねるため飛ぶ貝「トビンニャ」と呼ばれるようになったと言われています。
特産
黒糖
さとうきびのしぼり汁を煮詰めてつくる砂糖。ミネラルを豊富に含み、そのままつまんだり、お菓子つくりや郷土料理にも使われています。夏バテ防止に食べる事も少なくありません。また、原料のさとうきびからは黒糖やお菓子だけでなく黒糖焼酎やきび酢など様々なものがつくられています。
きび酢
さとうきびから作られるお酢で、さとうきび、水、奄美群島に浮遊する発酵菌のみを原料としています。そのため他のエリアでは作ることができないとても貴重なお酢です。ミネラルやポリフェノールが豊富で塩分が低いのが特徴。島民にも親しまれており、普段の食事にチョイかけして使うのが奄美流!長寿の島としても知られる奄美群島の健康に欠かせないお酢です。
ミキ
米とさつまいも、砂糖を使った植物性の乳酸菌発酵飲料。漢字で「神酒」と書き、口噛み酒がルーツといわれています。現在では現地のスーパーなどでも販売されており、フルーツジュースやお酒で割ったり、デザート風にアレンジしたりいろいろな食べ方で親しまれています。
タンカン
南国といえば夏のフルーツを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかしタンカンの旬は冬!湿度が高く、冬場でもそれほど気温の下がらない奄美大島はタンカンが育つのにぴったりです。
たっぷり含まれるジューシーな果汁はとても甘く、ジュースやシロップにしてもおいしい!ゴツゴツした見た目とは裏腹にじょうのう(内側の白い皮)は薄く食べやすいのも特徴です。
パッションフルーツ
トロピカルで甘酸っぱい爽やかな風味が特徴のパッションフルーツ。花がと時計のようにみえることからトケイソウと呼ばれることも。
ルビー色のころんとした形が可愛らしいパッションフルーツは、そのまま食べるのはもちろん、酸味を活かしてジャムやソースにアレンジするのもオススメ!
花びらが特徴的な美しい花!
島すもも
初夏の味として知られる島すももは、一般的なスモモと違い果肉も皮と同じくらい真っ赤です。島では花螺李(がらり)と呼ばれる種類が主に育てられており、完熟しないと生食はできないほどの酸味をもちますが、完熟すると畑に甘酸っぱい香りが漂います。
島バナナ
一般的なバナナよりも小ぶりの島バナナは、濃厚な甘味だけでなく酸味も少しあり、バランスのとれた独特の甘酸っぱさがあります。島ではまだ青いうちから販売されており、自宅でつるして皮が黄色くなりシュガースポット(黒い斑点)が出てきたら食べごろです。雨や風に弱く、実がなっても台風などで育たないことも多いため、一般的なバナナよりも値が張ることも。